おつけもの

オタクの感想とか思い出を漬けときます。

初めて『推しの生誕イベント』ってものに行きました

愛しき推しアイドル、虹のコンキスタドールの岡田彩夢ちゃんの生誕イベントに参加してきました!

f:id:otsukenn:20210923051605j:image

 

去年はコロナ過で開催発表すらされず今年もコロナ感染による活動自粛による延期を乗り越えてようやくの開催、2年間募らせた祝福の気持ちを爆発させるんだぞってことで気合い入れていきました。

 

そもそも生誕イベントって何やるんだろうってのを勉強する為に今年は他メンバーの生誕にもできるだけ参加して雰囲気掴んできたから準備はバッチリ!

ソロでずーっと歌い続けるのが基本線だけど「1人で歌い続けるのは無理だからいろんな人の力を借りた」って事前に言ってたのできっと皆で歌うのがメインでソロは少ないんだろうなと思って待機してたんですが…開演したらなんと予想外、劇団岡田によるお芝居が始まりました。

 

FFN(FancyFridayNight)のイントロが流れて歌い出しの彩夢ちゃんパートのところで止まる音楽、ステージ上には歌い出せなかった彩夢ちゃん。そして流れる『これは声が出なくなったアイドルの物語』的なナレーション。正直みんなで笑って歌って踊って的なイベントを期待していたので、「あっ、自分からその話題触れちゃうんだ…」と今後の展開相当心痛めながら見なきゃなとここで覚悟。

 

声が出なくてパラレルワールドに逃げ出した彩夢ちゃん(アイドルなら誰でもパラレルワールドに行けるらしい)を主人公に、意地悪な義姉のように彩夢ちゃんをいじめる三人衆(清水、山崎、大塚)だったり、魔女と呼ばれるバイトの清掃員の的場さんだったり、王子様的ポジションの鶴見さんだったりとイベントタイトルの『代官山は夜の0時』から連想されるシンデレラを若干パロディった物語が、事前に録音した音声に合わせて動くという劇の形で進行して行きました。

 

 

『声が出せない』という状況を録音音声という形で表すなんて上手な魅せ方するなあと思いながら、彩夢ちゃんをいじめる清水理子さんに「いじめはダメだって洒落怖で学んだだろ!」と若干イライラしながら見ていると歌唱パートが始まりました。

 

いじめっ子3人衆での『↓エイリアンガール・イン・ニューヨーク↑』の披露だったんですが、彩夢ちゃんは常にステージ上にいるのにずーっと絵を描いてるだけで一向に歌わないんですよね。ステージ上に推しはいるのに歌ってなくて、パフォーマンスしてるメンバー見ないのは失礼だからそっち見なきゃと思いつつもでも推しを見ていたくて…という板挟み状態。え、これ何の試練???

 

その後もいやそれが見たかったんだよなという解釈一致の鶴見萌さんの『夏の夜は短すぎるけど…』とか振付師本人による的場華鈴さんの『Genie Genius!』の披露と続いて行くもののちょっと踊ったりするだけで「歌えないから…」と一向に歌ってくれない彩夢ちゃん。本当にこのまま一生歌ってくれないんじゃないかと不安に駆られながら見ていました。

 

物語は進んでパラレルワールド世界の虹コンのお披露目で再び流れるFFNのイントロ、そして再び歌えない彩夢ちゃん。「やっぱり私はダメのだぁやめなんだ…」と落ち込む姿を見て「彩夢ちゃんはダメなんかじゃないよ!」って声を掛けたくなってしまいました。これほどまでに声が出せないこの情勢を恨んだことは無いよ…

 

とまあこんな危機的状況な彩夢ちゃんですがそこから救ってくれるのが王子様鶴見萌さんなわけです。

サポートで出演してくれているメンバーそれぞれ1曲ずつソロ歌唱を披露していたこの物語ですが、そのソロ歌唱のタイミングの脚本でそのメンバーに対してもかなり当て書きしてたんですよねこの物語。鶴見さんの場合は「24歳にもなってこんなことやってて、周りはみんな就職してるのに…」みたいなセリフがそうだったと思うんですが、このセリフ妙に自分と重なってしまって。周りは皆結婚したりバリバリ仕事して沢山お金貯めてるのに自分は全然頑張れてないなっていうコンプレックス結構な人が持ってるものだとは思うんですが、それに加えて同い年の鶴見さんが具体的な年齢まで持ち出すもんだから心にグサグサと刺さってしまいましてね。そうやって苦しむ劇中の鶴見さんを救ってくれたのが彩夢ちゃんであるように、自分に元気を与えてくれる存在もまた彩夢ちゃんなわけです。だからこう王子様っていう顔もスタイルも性格もしてないのでおこがましいですけど妙に鶴見さんに自分を重ねてしまったんですよね。

 

正にこれ↓

 

そんな鶴見さんがですよ、歌えず苦しむ彩夢ちゃんに「君は歌に正面から向き合ってるじゃないか!」って声を掛けてあげるんですよ、声を掛けてあげられない僕らに代わって彩夢ちゃんにエール送って勇気を出させてあげるんです。あぁ、本当にありがとう僕らの代弁者鶴見萌さん。劇中で彩夢ちゃんのかっこつけたい相手が鶴見さんだという発言があった時に若干ジェラシーを感じた気もしますがこの頃にはそんなことはとっくに忘れてしまいました。

 

(余談ですけど彩夢ちゃんと鶴見さんの掛け合いのシーンで「アイドルだから何をやってもある程度は応援される」とか「まあアイドルが描いた絵だけどね」みたいなセリフあったんですが、こういう自虐交じりの皮肉っぽい事を言っちゃうし、言えちゃうところが僕は結構好きです。)

 

ということでここで立ち直った彩夢ちゃんによる自己紹介でこの日の『生声』解禁です。やっぱり声を聴けるのは嬉しくて、声を発してくれた瞬間は一気に世界が彩られていくような伏木な感覚でした。

 

そして、ここからはパラレルワールド虹コンのライブパート!

まずは『in(door)the summer』の披露。アルバムのセルフライナーノーツ企画で彩夢ちゃんがイラスト描いたのを思い出しますね、あの絵大好きなんですよ。

 

この曲の落ちサビ本当に透き通るように綺麗で大好きなんですが、そのパートをいつもうたっている鶴見さんが真横にいるのに今回はなんと彩夢ちゃんが歌ってくれました。やっぱり歌ってる彩夢ちゃんが本当に大好きだ。

こんな大事なパートだって歌いあげられるんだぞ、どこがダメなんだよ!

 

 

続いて『Fancy Friday Night』、2度の失敗を経ての3度目、曲も止まらず無事に歌い出しのパート歌いきっていました!言い表せない感動があの瞬間にあったと思います。

この曲大好きで、鶴見さんと彩夢ちゃんの落ちサビをセンターラインで浴びるまで死ねないって思ってたんですけど、今日たまたまセンターラインに陣取ってたので聴けてしまいました。これが幸。最近「〇〇するまで死ねんわ」シリーズが回収でき始めてきたのでそろそろ死ぬかもしれません。

 

 

そして、待望のソロパート。パラレルワールドから戻ってきた彩夢ちゃんによるYOASOBIさんの『群青』の披露でした。

この曲最近彩夢ちゃん一押しの漫画『ブルーピリオド』とアルフォートとのコラボCMソングだったお思いますが、流石の選曲という感じですよね。

勉強不足なのでブルーピリオドは未履修なんですが、この曲を聴いて直接的な歌詞を見るだけでもビシビシ感じ取れるものがありました。

 

特にこことか

f:id:otsukenn:20210923051638j:image

安直な感じ取り方ですけどね、ここ1年半本当に悔しくて苦しくて、でもそれでも頑張ってきたんだろうなって。彩夢ちゃんは自分に自信がないってよく言いますけど、自信がないからこそ努力し続けてるんだと思います。そうやって真摯に向き合って努力し続ける姿勢に僕らはリスペクトや美しさを感じて応援してるんですよね。

 

 

あとここね。「好きなものを好きだと言う」こと

f:id:otsukenn:20210923051654j:image

普段の彩夢ちゃんの配信での雑談もそうですけど、好きなこと語ってる彩夢ちゃん本当に魅力的なんですよ。今回の公演では劇中ずーっと絵と向き合ってる姿やライブペインティングでお絵描き大好きなんだぞってのが分かるし、「自慢の虹コンメンバーはここが凄いんだぞ!」って言ってるかのように各メンバーのソロパート用意してるし。絵が好き、アイドルが、虹コンが好きで「とにかく私はこれがすきなんだ!!」って主張してる劇でもあったなあって改めて振り返ると感じますね。

 

『群青』を歌い終わって劇は終了でした。

コロナ過直前でファンになったので歌えなくなったその瞬間も見ていたし、その後の経過も努力の結果もそれなりには見てきたので個人的にはとてもエモーショナルな題材の劇でしたが、とても感動的なものでした。多分これは相当彩夢ちゃんが好きじゃなきゃ見れない劇だろうけど、彩夢ちゃんが好きな奴しかいないイベントだからこそできたんだろうなって思います。

パラレルワールドから帰ってきてくれてありがとうな!

 

 

 

 

感動的な劇を見終えて、大団円。いや素晴らしいイベントだったなと思っていたとこ何か聞き覚えのあるイントロが流れてまいりまして……なぜここで『マツケンサンバ』が流れるの!!!!?????????

小生、岡田彩夢さんから事あるごとに「おつけんサンバ!」といじられている身でありまして。サイン会の宛名もサンバと書いていないのに勝手に付け加えられたりしてるんですよ。え、あの、私信ですか?私信ですよね?もう正解とかどうでもいいんで私信ってことにしておきますね!ありがとうございました!今日1沸きました!

ここからはMCパートでとっても大事なことを言っていたと思うんですが、流れ続けるマツケンサンバに笑いをこらえきれず正直ほとんど覚えていません。すいません。

多分発声障害の病名分かったっていう結構ポジティブな報告だった気がします。

あと、「喉の事心配させちゃって、純粋にライブ楽しめないこともあったと思う。ごめんね」的なことを言ってた気もしますが謝る必要全くないです。声の心配は杞憂だって今日分かったので。むしろ推してるとか応援してるとか言っておいてちゃんと歌えることを信じ切れずにいたのがごめんなさいって感じです。

 

 

笑いまくってしまいましたがマツケンサンバのおかげで感傷的になりすぎずみんなで笑って終えられたすごくいいイベントだったなって、やっぱあの曲は偉大よな。

歌って踊って好きなことやってる彩夢ちゃんが大好きだなって改めて感じられました。これからも応援し続けます。20歳&21歳のお誕生日、本当におめでとう!